生命保険選びのポイント
現在の収入を維持するには?

現在の収入を維持するには?


現在の生活を維持するための金額を基準に考える


保険を選ぶときには、まず、何かあったときにいくら必要かを考えることが重要だということは先に述べました。ではいくら必要なのでしょうか? この金額は簡単に算出でき、「現在の生活を維持するための金額」が基準と考えればよく、この金額は簡単に算出できます。
その際「子どもが今○歳だから、小学校から大学まで私立の学校に通うと教育費だけで1000万円以上かかって……」という計算をしてもよいのですが、最もシンプルな考え方は、今家庭で収入を得ている人(例えば夫)が将来にわたって得る所得を計算することです。

例えば家族が夫、妻、子ども1人で、働いているのが夫だけだとしたら、今の生活レベルを落とさないために必要な金額は、最低でも「夫の生涯賃金」だということになります。
生涯賃金は「年収×働く年数」という計算で算出できます。年収をとりあえず一定とし、夫の年齢が現在30歳であれば、あと30年間同じ収入が続くと仮定すると、年収が600万円の場合は、手取りが約500万円として×30年で1億5000万円となります。

この例では子どもが1人の場合としましたが、子どもが何人いても、あるいは子どもの学校が私立なのか公立なのかといった違いがあっても、この計算は変わりません。教育ローンを使ったとしても、ローンを返すのはこの生涯賃金からです。
つまり、現在の生活レベルというのはこの収入によって維持されるものであり、親からの遺産を引き継ぐとか、宝くじが当たるなどの特別なことがない限り、生涯賃金の範囲で一生過ごすのだ、と考えればよいのです。

前述のケースの場合、家族に今の生活を維持させていくためには、30歳くらいで、1億5000万円の保険に入らなければならないということがわかります。 このイメージを左右の所得のバランスから記入した表にしてみると、生涯賃金1億5000万円の所得者の30歳時点のその表(この時点で預貯金が500万円あると仮定)は図1のようになります。
すでに預貯金ですべてがカバーできるのであれば、表の水色の部分は「現実にあるもの」ですから、わざわざ簿外(実際にはない)に表を作る必要はありません。つまり保険に入る必要はないということになります。また現時点で1億円貯金があれば、表上では5000万円分作れば済むというわけです(1億円の貯金というのは現実的ではありませんが……)。


所得のバランスのイメージ(図1)
バランスシートのイメージ
  • A:現在どのような形でそのお金は存在するのかを表す(現金なのか、貯金なのか、株なのか、など)
  • B:どうやって作る(作った)お金なのかを表す(借りたのか、自分で作ったのか、など)
  • C:「もしもの時」のために、このバランスシートを作っておく

ここでいったん保険料はいくらかかるのか見てみましょう。 30歳で1億5000万円の保障が必要という人の場合、B社の死亡保障だけの保険(1年更新型※1)に入ると、保険料は月々



となります。保険料は「掛け捨て」です。

この場合、30歳で1億5000万円の保険に入ると、入ってから1年間は月に約2万3000円、31歳で更新する際は、必要保障額は1億5000万円-500万円(年収1年分)ですから、1億4500万円の保険に入ることになります(ちなみにこの場合の保険料は約2万2000円です)。

こうした考えにもとづいて計算していくと、40歳になると保障金額はおよそ1億円で保険料は月2万2500円、50歳では5000万円ですから月2万2000円といった保険料になります。

ここで、保障金額と保険料の両方が出ましたので、次に進みましょう。

※1 1年更新型:この保険は、1年ごとに契約を更新し、契約年齢が上がるごとに保険料も上がるタイプです。
※2 この保険は、30歳の保障金額は上限1億円でしたので、1億円の保険料を単純に1.5倍して計算してあります。



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